出店計画を立てる
お店を始めたいと思った時、まず必要なのはコンセプトです。
何を売りたいのか、どんな客層を呼びたいのか、それらを明確にする事が、開店への第一歩となります。
お店を経営すると言う事は会社を経営するという事です。
会社経営で一番大切なものは売り上げ、仕入れ、原価、収益等の集計と予測です。
例えば、お店というのは流水のように収入が定まらず、世間の景気に左右されやすいですね。
だからといって収支を重視せずにいると自分の店がどれくらい儲かって、どれくらい損をしているのか分からなくなってしまいます。
こういった事態にならない為に家賃、人件費、光熱費、原材料費、宣伝広告費などを書き出し、一体自分の店はどれくらいの利益を出す事ができるのかを分析してみる事が大切です。
「売り上げ、仕入れ、原価、収益等の集計と予測」この作業を行って初めて物件や業態選びができると言っても過言ではありません。
店舗にとって最優良な立地を探す
以上の作業が完了したら次に物件探しです。
物件探しには非常に時間と労力を費やす事になります。
立地というのは、売り上げに密に関わってきます。
しかし100%希望通りの物件が見つかる可能性は非常に低いです。何が大切で何を諦めるか、よく考えましょう。
優良な物件というのは出店希望者の誰もが求めています。悩んでいるうちに埋まってしまう可能性もあるので、早めの決断も必要ですね。
また、大手チェーン店は優良物件の情報を常に収集しています。
ですから個人の方が初めて店舗を出店する際には、事業計画で導きだした予算に収まる物件を探しだし、繁盛に結びつけなければならないのです。
また、個人や初出店の方には物件の与信調査で弾かれてしまう事も多々あります。
信用の無い個人や初出店者に快く貸してくれる物件は少ないという事を肝に命じなければなりません。
資金計画を元に融資を受ける
出店の際、自己資金だけで出店される方は非常に少ないです。
銀行や政策金融公庫等に融資を依頼して出店するという方が大半でしょう。
開業者の中には試算上は黒字だったけれど、なんとかなるだろうと考えて開業した結果、利益が出なくて廃業する、というようなケースが増えています。
資金計画は単なる予測ではなく、様々なデータを元に客観的に予測し計画を立てていく作業です。
銀行は事業として魅力があり債務返済が必ずできると思われる店、人に融資をするのです。
ですので、この資金計画を筆頭に、事業計画や物件、コンセプトは融資を受ける上で非常に大切な要素となります。
融資担当者の質問に対して理論立てて受け答えを行える事、また事業計画書から無理なく返済ができると読み取れる事。
これらが非常に重要な要素となります。
資金・事業計画が完成し、立地が決まれば次は店舗の工事です。