どのような種類のお店を始める際でも、かっこいい店舗にしたい、という気持ちを持つのは自然な流れでしょう。
例えば「かわいいお店」だと、ターゲットは若い女性、そして少数の年配の女性に限られてしまいますが、「かっこいいお店」になると、老若男女に受け入れられます。
では、どのようにすれば、自分の理想となるかっこいいお店を創り上げることができるのでしょうか。
具体性を持つために
まず、「かっこいい」という言葉はあまりにも抽象的なため、具体的なイメージを作ることが必要です。
以前にも書きましたが、店舗のオーナーが思う「かっこいい」と、デザイナーが思う「かっこいい」に食い違いが出てしまうと、出来上がってみてガッカリすることになってしまいます。
デザイナーと打ち合わせをしていく上で、似た感性を持っているのか、持っていないのであれば、よりしっかりと伝わるように、図や写真を見せて意思の疎通を図ることが重要です。
そのためにも、真似をしたいもの、良いと思ったものはどのようなところか、メモをしたり写真を撮って貯めていくと、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
かっこいい店舗の特徴とは
では、一般的に「かっこいい」と言われる店舗の特徴とは何でしょうか。
よく使われる言葉は、シンプル、シャープ、モダン、スタイリッシュなどでしょうか。ちなみにモダンとは、現代的、今風であることです。結局抽象的ですが、どの言葉を見てもすっきりとした印象を持つと思います。
例えば逆に「かわいいお店」となると、花や雑貨を飾ったり、少し雑然とした印象があります。その雑然としているのも、センスのあるオーナーなら可愛くまとめられると思いますが、なかなか難しいものです。
その点、「かっこいいお店」のすっきりとした印象を持てる店舗なら、内装が出来上がった時点でほぼ店内の雰囲気は決まり、あとは厳選した少数のアイテムがあれば完成です。
「かっこいい」は皆が目指すもの?
では、どのような種類の店舗にも、「かっこいい」がベストなのでしょうか?
店舗デザイン作品事例の掲載数で最大級の専門サイトより、10,475店舗を業態別の掲載数順にランキング形式でまとめ、それぞれの店舗デザイン作品に登録されているキーワードから店舗デザインのトレンドを解析したというものの中から、「かっこいい」が上位にあるのは、バーとレストラン、ダイニングバーでした。
店舗デザイン掲載数1位の「レストラン、ダイニングバー」に多いデザインキーワードは、1位「ナチュラル」 2位「木」 3位「モダン」 4位「かっこいい」 5位「白」ということです。
レストラン・ダイニングバーでは、性別・年齢など幅広く受け入れられるターゲット設定の店舗が多いため、「ナチュラル」「木」などをキーワードにしたデザインが多くなっているようです。
次に6位の「バー」では、1位「かっこいい」 2位「木」 3位「カウンター」 4位「ナチュラル」 5位「ワイン」の順となりました。
バーの場合は、空間そのものが来店動機になることも多く、店舗デザインには「かっこいい」などこだわりが表現されることが多いです。
この結果からもわかるように、必ずしも全てのお店がかっこいい店舗を目指している訳ではなく、業種によって、その時代によって変わってくるのです。
これからお店を始めるオーナーの方は、その業種にどのような雰囲気が合うのかをしっかりと考えて、納得のいく店舗作りをしましょう。
わからないことがあれば、是非A&C株式会社にお問い合わせください。